うさぎロケット(R)

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stand by me ドラえもんの感想文 ACT.2 僕は絶対にネタバレをする

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今度はちゃんと鑑賞しましたー。

いやー感動しましたー。涙腺崩壊でしたよー。

意表をつく展開の連続でびっくりでした。

 

ではネタバレ全開で行きます。

まず、冒頭部分が「さよならドラえもん」のラストシーンから始まった所で、いきなり度肝を抜かれました。

そして、ドラえもんの帰った世界でジャイアンスネ夫に騙されるのび太

怒りながら家に帰ったのび太は押入れの中からuso800を取り出したをジッと見つめる。

しばしの無言の後、握り締めたuso800をゆっくり箱の中に戻すのび太

ココでこだまする、のび太の「ドラえもーーーーーん」の絶叫は劇場版ドラえもんでは、やはりお約束ですね。

しかし、今までとはまったく逆の意味として使われているんですね。

ドラえもんとの決別を誓った「ドラえもーーーーん」に涙腺崩壊です。

 

ここで、Stand By Meドラえもんは「さよならドラえもん」のアナザーストーリーである事がわかるわけですね。

uso800を使用しなかった世界の物語。

ここからのストーリーは結構淡々と進んでいきます。

中学ー高校ー大学ー就職と決して優秀ではないものの精一杯生きるのび太の姿に胸を打たれます。これはドラ泣きしちゃうわー。

そんな日々を送るのび太に一枚の同窓会のお知らせのハガキが。

ここから物語りは急転直下で動き始めます。

この同窓会にはしずかちゃんの姿は無く

どうやら、のび太としずかちゃんは付き合っていない事が分ります。

uso800を使わなかったせいで未来が変わってしまったようです。

 

同窓会後にジャイアンの家に集まるのび太ジャイアンスネ夫出来杉

話は自然としずかちゃんとの思い出になります。

しずかちゃんは海外留学でアメリカへ行き、どうやらそのままアメリカで生活をしている様です。

 

べろべろに酔っ払ったのび太がトイレに行こうとすると、ジャイ子と鉢合わせします。ジャイ子は未だ漫画家を目指して実家暮らしをしている様です。

「漫画見せてよ」と酔った勢いで軽口を叩くのび太にちょっと苦笑いをしながらも、

二人でジャイ子の部屋へ行き、漫画原稿を見せてもらう事に。

ジャイ子は照れくさそうに「そこら辺に散らばってるから勝手に見て」と言って、自分は原稿作業に向かう。

静寂の中、漫画原稿の紙のこすれる音と、たまにのび太のふきだしたような笑いが聞こえてくる。

そして、漫画原稿を見ているとコマの中にドラえもんとよく似たキャラが出てくる。

それを見て、のび太の動きがぴたっと止まる。

漫画にはそのキャラと少年とのじゃれあいが描かれている。

いつの間にか、原稿に一粒の涙が・・・・

少し間があった後に自分の涙に気がつきあわてて原稿の涙を拭うのび太

「ご、ごめん原稿が・・・」とあわてるのび太

「いいの、いいの。それ没になっちゃった原稿だから」と言いながらのび太にハンカチを渡すジャイ子

「はは、こんな事で泣いちゃって、ドラえもんに合わす顔が無いや」とつぶやくのび太

「そんな事ないよ、きっとどらちゃんは・・・」と慰めるジャイ子のび太

ジャイ子ちゃんの漫画面白いよ。きっと才能があるよ」と言って、二人で笑う。

 

同窓会が終わったのび太は、またいつもの日常に戻る。

二日酔いのせいで、少し疲れぎみに社食へ向かうのび太

同僚達と昼食を取りながら携帯を弄っているのび太の耳に、テレビからのニュース音声が飛び込んでくる。

「昨夜発見された死体の身元が判明しました。品川区在住の源静香さん26才とのことです。」

携帯を見ていたのび太がゆっくりテレビの方へ目線を移すと、そこにはしずかちゃんの姿が。

 

場面が飛んで喪服姿ののび太達。

皆が泣いている中で、のび太だけが何処かぼーっとずっと心ここにあらずといった

雰囲気でいる。

みんなと別れた後、とぼとぼと家に帰るのび太

「何が・・・・何が・・・・」

聞き取れない独り言を喋り続ける。

「何が21世紀だよ!!」といきなり大声を叫びながらごみ収集所のゴミを蹴りながら暴れだすのび太

ドラえもんと見た未来的な21世紀と現実の21世紀とが交互に画面に映し出される。

「うそつき!うそつき!うそつき!・・・・うそつきロボットが!」

あばれ疲れ、へたり込み泣き続けるのび太

しかし、泣き声が次第に小さくなり、涙を流さなくなる。

そしてスクッと立ったのび太はふらふらと歩き出し、ついには走り始める。

 

息も絶え絶えののび太がたどり着いたのは、自分の実家であった。

駆け足で家の中に入り、急いで2階へ直行する。

押入れを開き、四角い箱を取り出す。uso800である。

つまり、uso800でしずかちゃんを生き返らせようと考えたのだ。

 

 

ゆっくりと箱を開けるのび太であるが、箱の中にuso800が無いのである。

混乱するのび太。押入れの中のものを全て出して、押入れの中を探すが、uso800は見つからない。

「な、なんで・・・・」

失意の中、呆然としながら実家を後にしようと、玄関を開くと、家の前に人影が見える。

「やあ、のび君、やっぱり君も同じ事を考えてたんだね」

と言いながら近寄ってくるのは出来杉であった。

実は出来杉もしずかちゃんの死を何とかしようと考え、かつてドラえもんのいたのび太の実家に何かひみつ道具が無いか探しにきたのだった。

 

出来杉にuso800の事を話すのび太

「・・・確かにそのuso800があればしずかちゃんを助けられるかもしれない。」

「そうなんだ、・・・・でも何故か箱の中は空っぽで・・・・」

と肩を落すのび太

少しの静寂の後、出来杉がゆっくり語りだす。

「・・・・・何かいやな事があった時はさ、よく君の家の前に来ていたんだ。」

「へ?僕の家に?」

「そう君の家。かつてドラえもんがいたこの家に。」

「なぜ?」

「なぜって・・・だって、ドラえもんひみつ道具があれば・・・・どんな問題でも・・・・」

「・・・解決出来るって・・・・事?」

「のび君、君にとってはドラえもんは親友だったんだろうけど、僕の瞳には悪魔的な力を持った、恐ろしくも魅力的な”ロボット”に映っていたんだよ。何時だって。」

「そ、そんな、まさか・・・・」

「そう思っていた人間はきっと僕だけじゃ無かったはずだ。

誰だって考えたはずだ、もしかしたら、まだこの家にはひみつ道具の一つや二つ残ってるんじゃないかって。」

「・・・uso800は盗まれた?・・・ドラえもんを知っている誰かによって?」

「そう!僕はその可能性が一番大きいと思っているんだ」

「・・・・・」

「のび君、何も落ち込むことは無いじゃないか。これで僕たちにも希望が見えてきたって事なんだから」

「は?何を言ってるんだ出来杉!もうuso800は無いんだ、誰かに盗られてたとしたら、もう既に使われてるよ。・・・・・僕たちに出来る事はもう・・・何も無い」

「はは、そんなに絶望的な状況じゃないよ。何故なら・・・僕たちが生きているからだ。」

「ご、ゴメン、何を言っているか分らないよ」

うーん、と少し困った笑顔を浮かべながら腕組みをする出来杉

「もし、君がuso800を不正に手に入れたらどうする?」

「え、そ、そりゃ、・・・・ゴメンわかんない。」

ドラえもんを知る人間を全員消す事だ」

「そんな!・・・」

「当然さ、そんな道具が使われたら、ドラえもんを知っている人間であればすぐにピンと来るはずだからね。

まず不安の種を取り除くハズさ。

でも、僕たちは今ココに存在をしている。」

自分の身体を手でぱたぱたと叩き、自分の存在を確認するのび太

「ふふ、現時点で可能性は2つある。

1、まだuso800は使われていない。

2、uso800は使われているが、使用者はそこまで「冷血漢」ってわけじゃない。

つまり、uso800を盗んだ人間を探し出せば、あとは対話と交渉しだいで・・・

しずかちゃんを生き返らせられるって事だ」

のび太が大きくつばを飲む。

「のび君のご両親に君が不在の時に誰か尋ねてこなかったか聞いてみてくれ。

いや、それよりも空き巣まがいの事をして盗んだ可能性の方が高いな。

それっぽい事柄が無かったかも同時に聞いておいてよ。」

「わ、分った」

家の前の塀にもたれかかって話していた二人だったが、

のび太はいつの間にかずるずる背中をずりながら、地面に尻をつける様な格好になっていた。

「時期さえ分れば、その時問題を抱えていた奴、あるいは、急に状況が良くなった奴を探し出せば良い。案外すぐに見つかるかも知れないぞ」

へたり込んだのび太を見下ろしながら、出来杉が静かに笑う。

 

出来杉は何でも出来て、人格者で、非の打ち所の無い、良い奴。

そんな風に今まで彼を見ていた。

それが間違いであった事を僕はこの瞬間に始めて知った』

 

「君は天使なのか?・・・・・悪魔なのか?」

「何を言っているんだい?僕は、人間さ」

『ああ、またバカな質問をしてしまった。僕はなんてバカなんだ。

それでも、僕は、君を助けてみせる・・・・

しずかちゃん』

 

~エンドロール

さあ、ココまでが劇場版stand by me ドラえもん序章編でした。

いやー第二章の公開が待たれますね。

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まあ、全部うそなんですが。

あ、本物はあまり面白く無かったし、ドラ泣きは出来ませんでしたよー